NISA

旧NISA、世代別の利用者の割合。30代は4人に1人が利用。

2024年2月3日

2024年から新NISAがはじまり、テレビやネットなどで投資に関するニュースをみかけることもだいぶ増えてきました。

話題となっている「NISA」ですが、いったいどれくらいの人がこの制度を利用しているのでしょうか。

この記事では、旧NISAに関する情報をまとめて紹介しています(新NISAに関する情報はまだ公表されていませんでした)。

結論を先に言ってしまうと、成人全体の5人に一人がNISAを利用していて、一番割合が高かったのが30代で26%!

30代の人は、4人に一人がNISAを利用していることになります。

NISAの口座数(2023年9月末時点)

2023年までの旧NISAでは、「一般NISA」か「つみたてNISA」のどちらかしか選ぶことができませんでした。また、一人一口座しか作ることができないので、NISAの口座数とNISAの利用者は同じ数になります。

それぞれの口座数(利用者)と合計は次の表のとおりです。

分類口座数(利用者)
一般NISA1128万4963
つみたてNISA906万2349
合計2034万7312
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査

口座を開設できるのはどちらも18歳からになります。2022年までは20歳以上の人しかNISA口座を開設できませんでしたが、2023年から成人年齢が引き下げられたので、2023年からは18歳以上となりました。

日本の成人人口(2023年9月)は1億692万人でNISA口座の開設数は2034万人なので、日本人のおよそ5人に一人(19%)がNISA口座を開設していることになります。

NISA制度がスタートした2014年末では口座数は650万口座だったので、NISA利用者数は8年で3倍以上になっています。
 

年代別のNISA利用割合

NISAをやってる人の割合を年代別に計算してみました。

年代NISA(人)人口(万人)割合(%)
全体20,347,31210,69219.0
10代70,4122203.2
20代2,154,5581,27416.9
30代3,553,9931,34526.4
40代3,853,2111,69222.8
50代3,716,7651,78920.8
60代3,068,6051,48420.7
70代2,585,0711,63115.8
80代1,344,6971,25710.7
金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2023年9月)
総務省統計局「人口推計の結果の概要(2023年9月速報値)」※一部改変

割合は30代が最多で26.4%!約4人に一人がNISAをやっていることになります。

数年前までは「投資はお金を持っているごく一部の人がやるもの」と思いこんでいましたが、どうやら間違っていたみたいですね。
 

銀行預金とNISAの20年後のシミュレーション

金融庁の「つみたてNISA早わかりガイドブック」によると、20年間投資をした場合の平均利回りは2~8%となっています。

間をとって、投資のリターンが年利5%だとして20年間のシミュレーションをしてみました。

毎月2万円ずつ、銀行預金、投資、または両方で運用した場合の結果になります。

分類運用方法20年後の資産評価損益
A銀行預金:2万円4,800,478+478円
B銀行預金:1万円、NISA:1万円6,219,829+2,219,829円
CNISA:2万円8,220,673+4,220,673円

あくまでもシミュレーションなので、実際の運用を保証するわけではありませんが、金融庁の過去のデータから見ると十分実現性はあります。

長期の資産形成は、NISAをやるかやらないで信じられないくらいの差がつきます。

「投資をやらない」というもの選択肢の一つですが、「気づいたら周りの人はみんなやっていて、自分だけ資産が増えていない」という可能性もあるので気を付けてくださいね。
 

まとめ

日本全体でみると、NISAをやっている人は5人に一人という割合でしたが、世代別にみると割合にバラツキがあることがわかりました。

2024年1月からは「新NISA」がはじまり、投資をしやすい環境になったので、NISA利用者数が増えることが予測されています。

超低金利時代と呼ばれる今、資産が銀行預金だけというのはあまりにもリスクが高すぎます。

インターネットやスマホが普及し、投資は身近なものになりました。

資産形成の一つの手段としてNISAを試してみてはいかがでしょうか。

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