はじめてiDeCoを始めるとき、たぶん一番悩むのが「商品選び」です。
「元本割れってこわい…」
「バランス型って何がバランスなの?」
「何を選べばいいのか、正直わからない…」
そんなふうに不安を感じている人も多いと思います。僕も、最初はそうでした。
だけど、実際に始めてみてわかったのは──
最初から正解を狙わなくても、しっかり増えていく仕組みはつくれる ということです。
この記事では、iDeCoで選べる商品の特徴や選び方、シミュレーション結果、実際の運用実績を紹介しています。初心者が迷わず商品を選べるよう、ポイントをわかりやすく整理しました。
おすすめのiDeCoの商品は3タイプ!特徴とおすすめ商品も紹介
iDeCoにはいろいろな商品がありますが、すべてを比較するのは大変です。 そこで、基本的な考え方として「タイプ別に分けて理解する」ことが大切です。
タイプ | 特徴 | 向いている人 | 代表的な商品 |
---|---|---|---|
元本確保型 | 利息はほぼゼロだが元本割れなし | とにかく損したくない人 | あおぞらDC定期(1年) |
バランス型 | 株や債券をミックスして安定運用 | ほどよく増やしたい慎重派 | セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド |
株式型 | リスクはあるがリターンも大きい | 長期でしっかり資産を増やしたい人 | eMAXIS Slim 先進国株式インデックス |
この3タイプを基準にすると、自分に合った商品が見つけやすくなります。
また、最初に選んだ商品が合わなかったとしても、あとから「スイッチング(資産の入れ替え)」で見直すことができます。スイッチングの手数料は基本無料です。
まずは大まかな方向性で選んでOKです。
iDeCoは、掛金が全額所得控除の対象となるため、運用中は住民税や所得税が節税されます。ただし、どの商品を選んでも節税額は変わりません。だからこそ、商品選びでは「どれだけリスクがとれるか」「どれだけ増やせるか」に注目することが大切です。
iDeCoで月1万円積立するとどうなる?リアルなシミュレーション
日々の積立が積み重なると、どのくらいの差になるのか──。
商品タイプ | 想定年利 | 拠出額 | 最終資産額 | 増える金額 |
---|---|---|---|---|
元本確保型 | 0.2% | 360万円 | 365万円 | +5万円 |
バランス型 | 3.0% | 360万円 | 577万円 | +217万円 |
株式型(インデックス) | 5.0% | 360万円 | 826万円 | +466万円 |
シミュレーションを見ると、運用年数や利回りによって大きな差が出ることが分かります。
とくに、iDeCoは60歳以降での受け取りが前提なので、「何歳で始めるか」が商品の向き・不向きに直結します。
長く運用できる人ほどリスクを取りやすく、短期間しか運用できない人は安全性を重視した選択が効果的です。
運用期間が短い人はどうする?元本確保型もアリ
iDeCoは60歳まで原則引き出せない仕組みなので、始める年齢によって運用期間が大きく変わってきます。
- 35歳で始めれば、30年近い長期運用が可能
- 一方、55歳から始めると、実質的な運用期間は5〜10年ほど
このように運用期間が短い人は、リスクを取って大きなリターンを狙うよりも、減らさず守ることを重視する「元本確保型」を選ぶのも一つの考え方です。
特に、60歳が近い方や定年を目前に控えた方にとっては、「大きく増やす」よりも「元本を減らさない」戦略が安心材料になります。
時間がある人は「リスクをとる余裕」もある
20〜40代のうちにiDeCoを始めるなら、“時間”が最大のミカタになります。
多少の値下がりがあっても、長期で積み立てればリスクは平均化されていきます。
長期間の運用ができる人ほど、株式型などのリスクを取れる商品を選びやすいのも事実。
「時間をミカタにつける」──この感覚を持っていると、資産運用がグッと楽になります。
ちょっと注意!iDeCoで選ばない方がいい商品もある
iDeCoはいろいろな商品が選べますが、実は「注意が必要な商品」もあります。
たとえば、こんな商品は慎重に。
商品タイプ | 注意ポイント |
---|---|
ターゲットイヤー型 | 自動でリスクを落とすけど、手数料が高い。 |
株式型(アクティブ) | 手数料が高く、インデックスより成績が悪いことも多い |
国内債券100%型 | 安定してるけど、ほとんど増えない。税制メリットを活かせない |
中でもターゲットイヤー型はよく見かけますが、設定された年に向けてリスクを落とす仕組みなので、iDeCoの運用期間とズレると“もったいない”結果になりがちです。
僕が選んだiDeCo商品はこれ!初心者でも安心だった理由
僕は、次の2つを50:50の割合で積立しています。
- ニッセイ外国株式インデックスファンド
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
どちらも手数料が安く、分散が効いていて、iDeCoの「長期×積立×非課税」という特徴にマッチしています。
老後まで20年以上あるので「株式型」を選んでいます。また、受け取り時期が近付いたらタイミングを見て「元本確保型」に変えるプランも考えています。
公的年金のポートフォリオも参考に
ちなみに、日本の「公的年金」を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、国内外の株式・債券にバランスよく投資しています。
2024年度の基本ポートフォリオは、「国内株式25%・外国株式25%・国内債券25%・外国債券25%」。 国も“分散投資”をしていると考えると、安心材料になりますよね。(出典:年金積立金管理運用独立行政法人「基本ポートフォリオの考え方」)
僕のポートフォリオは株式型(外国株と全世界株)に偏っているぶん、成長性はありますが、値動きが大きくなるリスクもあります。
その点、GPIFのように株式と債券を半々にする配分は、リスクと安定性のバランスがとれた設計です。iDeCoの商品配分に悩んだとき、参考にしてみるのもおすすめです。
実際にどれくらい増えてるの?
2021年7月にスタートして、もうすぐ4年目。最近の実績はこちらです(2025年4月26日時点):
- 拠出総額:1,035,000円
- 評価額:1,286,054円
- 含み益:+251,054円(+24.2%)
まだ途中経過ではありますが、堅実に積み立てを続けてきたことで、 これだけのプラスになっています。
投資初心者だった僕でも、「長く続けるだけで結果がついてくる」ことを実感しています。
まとめ:iDeCoの商品選び、迷ったときはここをチェック!
iDeCoの商品はたくさんありますが、大切なのは「自分に合ったものを選ぶこと」です。
ここでは、はじめての人でも迷わず選べるように、ポイントをおさらいしておきます。
- iDeCoの商品は「元本確保型」「バランス型」「株式型」「REIT型」の4つに分かれる。
- 運用期間が長い人は、株やREITを含めた成長重視の選択が効果的。
- 運用期間が短い人やリスクが苦手な人には、元本確保型も一つの選択肢。
- 手数料を考慮しても、インデックスファンドはリターンと安定性のバランスが良い。
- 選ぶ際は要注意の商品もある(ターゲットイヤー型・アクティブ型・国内債券100%型)。
「失敗したらどうしよう…」と不安に思うかもしれませんが、iDeCoは長く続けることが何より大切。コツコツ続けることで、未来は変わります。
まずは、自分に合った一歩から始めてみましょう。
まずは口座開設から
iDeCoを始めるには、証券会社で専用の口座が必要です。 僕は「手数料の安さ」と「商品数の豊富さ」、そしてキャンペーンのお得さでSBI証券を選びました。
👉 SBI証券でiDeCoをはじめてみる(公式サイトへ)
楽天のサービスを利用する人なら楽天証券、dポイントをよく使う人はマネックス証券もおすすめです。
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この3つは、運営管理手数料が無料かつ商品数も豊富で、初心者でも安心して続けられる証券会社です。
老後になったときに「こんなはずじゃなかった!」と後悔ないように今からしっかり準備をしておきましょう。