地方でひっそりと投資をしている Nuuma(@tsuntobari) です。
2年前に老後資金のためにiDeCoを始めました。
この記事では、投資初心者がiDeCoを2年間運用した結果や失敗談、そして現在の設定について詳しくお伝えします。
初心者の方が同じ過ちを繰り返さないように、私の体験から得た教訓をシェアしたいと思います。
iDeCo(イデコ)とは?
自分が拠出した掛金を、自分で運用し、資産を形成する「自分年金」制度です。節税しながら資産形成ができるのがポイントで、月額5000円と少額からでもはじめられるので、投資経験がない人にも老後のお金の準備をする方法としておすすめの制度です。
iDeCoを始めたきっかけ
本格的に老後資金を貯めようと思ったのがキッカケです。
何せ私は何もしなければ年金は9万円しかないので…
「iDeCoは60歳まで引き出せない」ことをデメリットに感じていたんですが、NISAと違って掛金の所得控除もあるし、「老後資金」として考えるならiDeCoの方がピッタリだと思い始めてみました。
将来うけとれる年金額の確認
将来自分がいくらの年金をもらえるかは、「日本年金機構」のサイトから確認することができます。 まだ確認したことがない人はこの機会に一度たしかめてみましょう。
2年間運用した結果
2年間で合計529,000円入金して、総額は607,422円になりました。78,422円のプラスです(+14.8%)。
1年目はマイナスの運用で終わりましたが、2年目はプラスで終えることができました。
リターンの推移
こちらはリターンのグラフになります。「リターン = 資産額 ー 投資額」で計算しています。
運用をはじめた時からプラスとマイナスを繰り返してきましたが、直前の数ヶ月で大きくプラスに伸びました。
銀行預金では考えられないようにリターンですよね。同じ額を銀行(金利0.001%、2023年6月現在)に預けていても、利息は数十円にしかなりません。
投資信託のリターンはマイナスになるリスクもありますが、その分プラスになる可能性もあります。
購入している商品は過去のデータでみると、年利5~7%くらいで増えていく予定なので、リターンがどんどん増えていくことを楽しみにしています。
老後資産計画との比較
これまでのリターンと計画を比較してみました。
計画(年利5%)では571,953円でしたが、実際は607,422円(+35,469円)となりました。
65歳になる2050年までiDeCoを続ける予定です。
年利を5%として計算すると、資産は2050年3月で1700万円ほどまで増えます。
また、老後資金はiDeCoだけではなくNISAでも用意していて、2つ合わせると4000万円になるので、老後資金としては十分すぎると思っています。
設定を公開
僕は2つの商品をそれぞれ同じ金額ずつ購入しています。
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
設定金額は、それぞれ11,500円で、合計23,000円になります。
商品を選んだ基準
2つの商品を選びましたが、どちらも<全世界型>になります。
iDeCoより1年ほど前に始めたつみたてNISAでは、<全米型>の商品を選んだので、iDeCoでは<全世界型>の商品をえらんでみました。
商品別のリターン
商品別のリターンをみてみると、「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の方がやや優秀でした。
失敗談
結論から言ってしまうと、手続きのミスで1ヶ月分の取引をすることができませんでした。
見づらいかもしれませんが、一番上のグラフで2023年3月と4月の「投資額」が同じ額になっています。
iDeCoの運営元から会社に届いた在籍確認の書類の返送が遅れてしまい、4月分の注文が止まってしまったのが原因です。
冒頭で、「2年間で合計529,000円入金」と紹介したんですが、本来であれば運用額は
23,000 円 × 24 ヶ月 = 552,000 円
のはずでした。
幸いにも、書類の処理がスムーズに進んだみたいで、翌月の5月からは通常通り取引ができています。
在籍確認の書類はまた届くとと思うので、来年は遅れないように気をつけます!
iDeCoのメリット・デメリット
iDeCoは節税もできるし投資もできるし、とてもお得な制度ですが、デメリットもあるので注意が必要です。
自分のライフプランにあった投資方法なのかどうかを判断することが大切です。
メリット
- 【拠出時】掛金の全額が所得控除される
- 【運用時】非課税で再投資される
- 【受取時】税控除が受けられる
メリット①【拠出時】掛金の全額が所得控除される
iDeCoでは掛金の全額が所得控除となります。
所得控除の小規模企業共済等掛金控除にあたり、住民税と所得税の軽減が可能です。
住民税は翌年度分から軽減され、所得税は年末調整で還付されます。
年末調整の時にiDeCoの支払額を記載する欄があります。運用1年目の時、記入する欄を間違えてしまい、年末調整がちゃんとできませんでした。翌5月に住民税の金額をみて違和感に気づき、確定申告の再提出をして数万円お金が戻ってきました。iDeCoを始める方は、年末調整で金額を記載する必要があることを忘れないように注意が必要です。
メリット②【運用時】非課税で再投資される
iDeCoは、投資の運用益に対して通常20.315%(所得税15%+復興所得税0.315%+住民税5%)かかる税金が非課税となります。
そのため、浮いた税金の分をそのまま再投資することができます。
メリット③【受取時】税控除が受けられる
iDeCoで運用したお金を受け取る時は年金受け取り・一時金受け取り・年金と一時金で受取りのどれかを選ぶことができます。
一時金で受け取る部分は退職所得控除となるため、退職金制度がない場合は特にメリットが大きいですね。
年金で受け取る場合は公的年金等控除となり、税制の優遇が受けられます。
デメリット
- 手数料がかかる
- 60歳まで引き出せない
- ふるさと納税額が減る
デメリット①手数料がかかる
入会時と拠出時に手数料がかかります。
手数料は金融機関によって違うので、できるだけ安いところを選んだほうがお得です。
デメリット②60歳まで引き出せない
一度入金したお金は原則60歳まで引き出すことはできません。
デメリット③ふるさと納税額が減る
iDeCoで拠出したお金は所得から控除されます。
ふるさと納税でつかえるお金は所得によってかわるので、iDeCoで投資した金額に応じてふるさと納税で使えるお金も減ってしまうので注意が必要です。
ふるさと納税でつかえるお金は所得によってかわるので、iDeCoをすると、iDeCoを利用していない時と比べて寄付できる金額が少し減ります。
iDeCoとつみたてNISAどっちがいい?
NISAもiDeCoもどちらも国の制度で、税額控除されたりと似たような部分があり、どこが違うのか、どちらを使えばいいのかわからなくなる人も少なくありません。
結論を言うと、投資初心者の方は「つみたてNISA」を始め、投資にまわすお金に余裕がある人は「iDeCo」も併用する、のがおススメです。
「つみたてNISA」を優先するのは「いつでも現金化できる」「1日100円から始められる」ので、お金がピンチになったときに引き出しやすいからです。
iDeCoは60歳をすぎるまで引き出せないので注意が必要です。
SBI証券を選んだ理由
つみたてNISAは楽天証券で運用していますが、iDeCoはSBI証券にしました。
楽天証券でiDeCoを始めてもよかったのですが、どちらでも月々の手数料はかわらないのと、SBI証券で新規口座開設キャンペーンをやっていてお得だったのでSBI証券で開設することにしました。
口座開設がまだの人は、キャンペーンを利用してお得に口座開設しましょう。
普段、楽天市場や楽天Payなど、楽天のサービスを利用している人には楽天証券もおススメです。
まとめ
この記事ではiDeCoを2年間運用してみた結果を紹介しました。
運用2年目になりますが、この一年は在籍確認の手続き以外何もしていません。初期設定さえしてしまえば、あとはほったらかしでいいのがiDeCoのいいところですよね。
普段はフルタイムの会社員をしていますが、iDeCoはまったく時間をとられないので、毎日の生活が忙しくて投資の時間なんかとれないという人にもおススメです。
老後のために運用
iDeCoは老後資金として運用しています。
2年間の結果ではプラスになりましたが、老後にはさらにプラスになっている予定です。
なので、今の資産が増えたり減ったりしても気にしていません。
できる金額からスタート
満額で始めるのが一番お得ですが、投資するのが初めてで不安がある人は少ない額からはじめてみていいと思います。
僕は初めにつみたてNISAをやって投資には慣れていたので、満額の23,000円でスタートしました。
iDeCoの最低金額は5000円なので、もっと小さい額で試してみたい人にはつみたてNISAをおススメします。
ネット証券でお得に投資
iDeCoは毎月管理料(171円~)が発生します。
管理料が低い証券会社を選んだほうがお得に投資できます。
参考
金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」
SBI証券「新規口座開設キャンペーン」
楽天証券「楽天証券で投資デビュー」