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【体験記】iDeCoやってみたらどうなった?|3年放置したリアルな結果と気づき

2024年6月27日

「iDeCoって本当にお得なの?」
「貯金だけだとお金は増えないし、将来の生活がちょっと不安…」

僕も同じように思っていました。

そんな僕が思い切ってiDeCoを3年ほったらかしてみたら、実際どうなったのか?

結論から言うと「運用益はプラス、さらに節税メリットでダブルでお得」──このリアルな体験談をお伝えします。運用実績・設定・失敗談・節税メリットまで、ぜんぶ正直に書いてます。

「これから始めてみようかな」という方の、迷いや不安を少しでも減らせたらうれしいです。

iDeCo(イデコ)ってなに?

「個人型確定拠出年金」のことで、ざっくり言えば「自分で作る年金」のような制度です。

  • 毎月お金を積み立てて
  • 自分で運用商品(投資信託など)を選んで
  • 老後までじっくり育てていく

こんな仕組みになっています。

いちばんの魅力は、掛金がすべて所得控除の対象になり、節税メリットがとても大きいこと。例えば、年収400万円・独身の会社員なら1年間で約4万円以上の節税になります。

月5,000円から始められて、使わないお金をコツコツ老後のために積み立てておけるので、「貯金だけでは不安」「でも、投資はちょっと怖い」という人にこそ、向いている制度です。

※ iDeCoの仕組みがまだピンとこない人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
🔗 iDeCoの基本と始め方や注意点

iDeCoを始めたきっかけ

ある日届いた年金定期便。

そこに書かれていたのは、「年金9万円」という数字でした…。

年金の受給予定見込み額(月額)

「何もしなければ年金は9万円だけ…」
「これじゃ生活できない…」

と感じ、老後資金を本格的に準備するためにiDeCoをスタート。

銀行に預けていてもお金は増えないし 「少しでもふやせるしくみ」がほしくてiDeCoをはじめました。

「60歳まで引き出せない」という点はたしかにデメリット。でも、「老後資金」として割り切ればむしろ使いすぎ防止にもなると思ってます。

将来うけとれる年金額の確認
将来自分がいくらの年金をもらえるかは、「日本年金機構」のサイトから確認することができます。  自分が将来どのくらい年金を受け取れるかを知らない人は、一度チェックしてみてください。

3年間運用した結果:大きくプラス

次の画像は3年間の運用結果です。

2024年6月の資産
  • 入金合計:805,000円
  • 資産額:1,157,987円
  • 含み益:+352,987円(+43.8%)

年利でならすと、だいたい+22.7%くらい。

もし同じ金額を銀行に預けていたら利息は数十円。何もしていないのに、ここまで増えるって正直びっくりしました。

入金額と資産額

これまでの投資額(=入金額の合計)と資産額を月ごとにグラフにしてみました。

入金と資産の推移

2023年ごろから、資産はぐんぐん伸びています。 含み益も安定して増えてきて、数字を見るのが楽しみに変わってきました。

いくら節税できる?

iDeCoの魅力は、運用益だけじゃなく節税効果もあることです。

節税の金額は年収や働き方によって変わりますが、ここでは僕のケースをご紹介します(年収400万円前後、独身)。

項目iDeCoなしiDeCoあり差額 (節税額)
所得税79,00065,20013,800
住民税158,000130,40027,600
合計237,000195,60041,400
iDeCoの節税額(所得税と住民税)

iDeCoを使うことで年間約4万円の節税ができていたことになります。

会社員の場合、所得税の節税分(13,800円)は年末調整で還付されます。住民税の節税分(27,600円)は、翌年度の住民税が減額されるかたちで反映されます。

「節税効果って大きいな」とやってみて納得。手続きさえ間違えなければ、家計のプラスになるのを実感できました。

節税額のシミュレーション
節税額のシミュレーションは、「楽天証券」のサイトで確認できます。  将来の資産額も一緒に計算してくれます。

僕のiDeCo設定と選んだ商品

毎月23,000円を、2つの商品に半分ずつ積み立てています。

  • ニッセイ外国株式インデックスファンド
  • SBI・全世界株式インデックス・ファンド

「全世界型」や「先進国型」のインデックスファンドです。世界中の株式に幅広く投資することで、リスクを分散しながら成長も狙えると思い、選びました。

NISAでは<全米型>を使っているので、iDeCoではあえてタイプを分けてリスク分散を意識しています。

商品選びでは「信託報酬(手数料)が低いこと」「純資産残高や運用実績が安定していること」を重視。「本当に自分がずっと持ち続けられるか?」という視点でも吟味しました。

※「iDeCoの商品を選び方が気になる人」はこちらの記事も参考にしてみてください。
🔗 iiDeCoの商品を選ぶ際のポイントと注意点

iDeCoの商品比較|3年間でふえたのはどっち?

3年間で3万円ほどパフォーマンスに差が出ています。 過去の成績でも差がありましたが、ここにきてさらに広がった印象です。

商品ごとの資産額

買い替えを検討してもいいのかなと思いますが、とりあえずこのまま様子を見たいと思います。

失敗談:1ヶ月積立が止まったらどうなる?放置で気づいた落とし穴

これは運用2年目の時にやってしまったミスで、どんな失敗をしたかというと…書類手続きのミスで1ヶ月分の取引をすることができませんでした。

iDeCo入金額の推移

見づらいかもしれませんが、上のグラフで2023年3月と4月の「投資額」が同じ額になっています。

iDeCoの運営元から会社に届いた在籍確認の書類の返送が遅れてしまい、4月分の注文が止まってしまったのが原因です。

冒頭で「3年間で合計805,000円入金」と紹介したんですが、本来であれば運用額は

23,000 円 × 36 ヶ月 = 828,000 円

のはずでした。

幸いにも、書類の処理がスムーズに進んだみたいで、翌月の5月からは通常通り取引ができています。

在籍確認の書類はまた届くかなと思って警戒していたんですが、2024年は届きませんでした。

傷は思ったより深い?

たった1回の購入忘れなので、「23000円掛金が少ない」くらいにしか思っていなかったんですが、今になって問題はもっと大きかったことに気づきました。

そして、その失敗のツケは月日がたつごとにどんどん大きくなっていくとは…

下の表は、買い忘れた2023年4月の基準価額と今現在(2024年6月)の基準価格になります。

ニッセイ  SBI  
2023年4月 27,660 円 16,554 円
2024年6月 42,081 円 24,240 円
増加率1.52倍1.46倍
商品の価格の増減

この1年2ヶ月でどちらの商品もだいたい1.5倍ほどの価格になっています。

あの時2.3万円購入していれば、今頃は3.4万円に…

年月が過ぎるほどに、価格は上がっていく予定なので、10年後20年後はこの差がもっと大きくなる可能性が高いです。

たった1ヶ月の積立ミスでも、将来の資産に大きく差が出ると実感しました。

みなさん、こんなミスを起こさないように、書類の確認は忘れないように十分注意しましょう!

iDeCo計画シミュレーションと実績の差は?

年利6%で計画をしています。3年で+88万円ほどになる想定でした。 でも、実際は116万円と、予定よりも+28万円!

思っていたよりも大きくふえていて、「続けてきてよかったな」と実感しています。

想定と実績の差

ちなみに、このまま投資を続けた場合、資産は60歳になる2045年に1500万円になっている予定です。

計画の変更

運用スタート時に設定した商品と配分は3年間ずっと変えていません。手間をかけずにここまで増えてくれたのはうれしい誤算でした。

計画と比べても、問題なく運用できていると思うので、このまま運用を続けていきたいと思います。

iDeCoの良かった点と注意点

iDeCoは節税しながら資産形成ができる、とてもお得な制度だと実感しました。

実際にやってみて「これは良かった」と思ったこと、そして「ここは気をつけて!」と感じた注意点をまとめます。

よかった点

  • 節税できる(所得税・住民税)
    実際に手取りが増えたので、家計に余裕が出ました。
  • 自動積立で手間がかからない
    最初に設定してしまえば、毎月自動で積み立てられるので、本当に“ほったらかし”でOKでした。
  • 老後資金として目的が明確
    「これは60歳以降に使うお金」と決まっているので、変に使い込まずにすみます。

注意点

  • 控除申請ミスなどで節税が無駄になることもある
    (僕自身が体験済み…)控除証明書が届いたら、必ず正しい欄に記入しましょう。
  • 60歳まで引き出せない
    急にお金が必要になっても、原則解約できません。「絶対に当面使わないお金」で運用するのが大切です。
  • ふるさと納税の上限が下がる
    iDeCoの掛金で所得控除が増えると、ふるさと納税の控除枠が減る場合があります。

「老後のための資産形成」と割り切れる人には最強の制度。ただし、途中引き出しNG・手数料・ふるさと納税の関係は必ずチェックしてから始めましょう。

iDeCoとNISAどっちがいい?僕なりの答え

「iDeCoとNISA、どっちを選べばいいんだろう?」とよく聞かれます。

どちらにもメリット・デメリットがありますが、僕の経験をもとにカンタンにまとめます。

iDeCo(イデコ)NISA(つみたて投資枠)
節税メリット掛金が所得控除(節税効果大)運用益が非課税(利益が出た分だけ)
引き出し60歳まで不可(原則)いつでも自由に引き出し可
運用期間60歳まで積立可能無期限
最低積立額5,000円〜100円〜
デメリット手数料がかかる
途中で引き出せない
節税効果は利益が出た場合のみ
NISAとiDeCoの比較

iDeCoとNISA、僕は次のように使い分けてます。

  • NISAは「いつでも引き出せる」から、柔軟に使いたい人におすすめ。
  • iDeCoは「節税しながら老後資金を積み立てたい人」にぴったり。

僕は、まずNISAで投資に慣れてからiDeCoも追加しました。この順番はすごく始めやすかったです。

▶ iDeCoとNISAの違いをまとめた記事はコチラ
🔗iDeCoとNISAの違いとメリット。向いているのはどっち?

まとめ:3年間やってみて感じたこと

iDeCoは設定さえしてしまえば、あとは自動でコツコツ積み立ててくれます。

僕も3年間、月末に残高を見るくらいでずっと放置。 それでもしっかり資産が育ってくれました。

仕事や家事でバタバタしていて、「投資はムリかも…」と思っていた僕でも、自動化の力を使えば、ちゃんと資産づくりはできるんだなと実感しています。

これからiDeCoを始める人は、

できる金額から無理なくスタートすること
控除申請ミスには気をつけること
手数料の安いネット証券を選ぶこと

など、僕の体験が少しでも参考になればうれしいです。

「将来に向けて少しでも不安を減らしたい」「自分の力で老後資金を積み立てていきたい」と思ったら、まずは一歩踏み出してみてください。

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