「年金だけじゃ老後が不安…」
そんな悩みを抱える人が増えている今、自分で備える時代に入っています。
そこで登場するのが、“節税しながらお金を育てられる”制度——iDeCo(イデコ)。
この記事では、投資がはじめての人でもスッと理解できるように、 iDeCoのしくみ・メリット・注意点までわかりやすく解説していきます!
この記事を読んでわかること
- iDeCoって何?ざっくり説明
- どんなメリットがあるの?
- どうやって始めるの?
- 注意点やよくある質問もまとめて紹介
iDeCoってなに?一言で言うと「節税しながらお金を育てる仕組み」
iDeCoは、国が用意した“自分でつくる年金制度”です。
毎月決まった金額を積み立てて、投資信託などで運用し、60歳以降に年金として受け取るイメージ。
ポイントは、とにかく「税金が超お得」なところ!
- 掛け金:全額が所得控除 → 所得税・住民税が安くなる
- 運用益:非課税(普通は20%取られる)
- 受け取り:一時金にも年金にも税制優遇あり
つまり、積立・運用・受け取りのすべてで税金が優遇されているという、かなりお得な制度になります。
メリットとデメリットを1枚で整理!
iDeCoの魅力は、節税しながら将来のお金を増やせるところ。
ただし「おトクそう!」と勢いだけで始めるとあとで困るケースも。ここでは表に加えて、初心者が知っておきたいポイントも文章で解説しておきます。
項目 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
節税効果 | 掛け金が全額所得控除になる | 所得が少ないと節税の恩恵が小さいことも |
運用益 | 利益に税金がかからない(通常20%) | 投資商品の選び方によっては元本割れのリスクも |
受け取り | 税制優遇を受けながら年金や一時金で受取れる | 原則60歳までは引き出せない |
▶ メリットの深掘り
- 掛金の全額が所得控除になることで、年収によっては年間5〜10万円以上の節税になることも
- 投資の利益にも一切税金がかからないのは、他の制度と比べても強力です
- 受け取り時の税制優遇も含め、「三段階の節税」ができるのはiDeCoだけ
▶ 注意点の深掘り
- 60歳まで原則引き出せないので、生活に余裕がある人向け
- 所得が低い人は節税メリットが出にくいため、NISAと使い分けが重要です
- 投資商品によっては元本割れの可能性もあるので、定期的な見直しも大切です
他の制度と何が違う?iDeCo・NISA・貯金を比較
「iDeCoってお得そうだけど、新NISAとどう違うの?」「そもそも貯金と比べてどれくらい違うの?」そんな疑問を持つ方も多いと思います。
ここでは、3つの制度を横並びで比べて、目的別の使い分けができるように整理してみました。
項目 | 銀行預貯金 | 新NISA | iDeCo |
---|---|---|---|
節税 | なし | 運用益が非課税 | 掛金控除+運用益+受取時にも控除 |
元本保証 | ◎(いつでも) | ◯(いつでも売却・引き出しOK) | ✕(原則60歳まで引き出し不可) |
利用目的 | 生活費・緊急時の備え | 資産形成・投資デビュー | 老後資金の準備 |
それぞれに役割があるので、「老後資金はiDeCo」「中期的な資産形成はNISA」みたいに使い分けることがポイントです!
iDeCo:節税×老後資金のダブルメリット
→ 将来のために「じっくり育てる」お金向け。税制メリットが強く、60歳まで引き出せない代わりに、年金としてしっかり受け取れる仕組みです。
新NISA:自由度が高くて、誰でも始めやすい
→ お金の使い道がまだ決まっていない人、または「将来に向けて育てたいけど途中で使うかも」という人におすすめ。いつでも引き出せるのが最大の魅力です。
貯金:使う予定のあるお金や、すぐ必要になるお金向け
→ 緊急用の生活資金や、1〜2年以内に使う予定のあるお金は、無理に投資に回さず銀行預金に置いておくのが安心。
シミュレーション:iDeCoで月1万円を25年続けたら?
もし40歳から毎月1万円をiDeCoで積み立てていくと、65歳時点での資産は約595万円になります(年利5%で運用した場合)。

内訳は次の通りです:
項目 | 金額 |
---|---|
積立元金(掛金合計) | 3,000,000円 |
運用益 | 2,955,097円 |
合計資産 | 5,955,097円 |
このうち約295万円は“運用で増えた分”です。
通常の証券口座であれば、この運用益には約20%(= 約59万円)の税金がかかります。でも、iDeCoならこの税金がゼロ。つまり、増えた分をそのまま手元に残せます。
また、掛金(=入金額)に対しても住民税や所得税が控除されます。控除される額は年収にもよりますが、年収400万の場合は年間で1.8万円近くが控除されます。
節税メリットまとめ
- 積立時の節税効果:450,000円(年間約18,000円 × 25年)
- 運用益の節税効果:591,019円(本来かかるはずの運用益課税)
- 合計で約104万円以上の節税効果!
積立額がそのまま老後資金になり、さらに税金を減らせる。iDeCoは“国が応援してくれる老後資金づくり”です。
iDeCoの始め方は3ステップだけ!
iDeCoを始めるのに、特別な知識や難しい手続きは必要ありません。流れはたったの3ステップ。順を追って解説します。
STEP1:自分が対象かをチェック
まずは、自分がiDeCoに加入できるかどうかを確認します。
ただし、職業や勤務先の制度によって月に積み立てられる上限金額が異なります。
職業区分 | 月の掛金上限 |
---|---|
自営業 | 月6.8万円まで |
会社員(企業年金なし) | 月2.3万円まで |
会社員(企業型DCあり) | 月2万円 or 月1.2万円 |
公務員 | 月1.2万円まで |
専業主婦・パート | 月2.3万円まで |
気になる方は、勤務先の人事や労務の方に確認しておくのが確実です。
STEP2:証券会社を選ぶ
次に、自分に合った金融機関を選びます。おすすめは以下のようなネット証券。
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券 など
選ぶときのポイントは3つ:
- 口座管理手数料が安いか?
- 投資商品のラインナップが豊富か?
- スマホで使いやすいか?(アプリの使いやすさ)
多くの人は「手数料が安くて、全世界株式ファンドも選べる」上記のようなネット証券がおすすめです。
STEP3:商品を選んで、毎月コツコツ積み立て
口座ができたら、次は「何に投資するか」を決めます。
- 投資信託(株式や債券などを分散してくれる商品)
- 定期預金型(元本確保型)
積立金額は月5,000円から1,000円単位で設定可能。生活費の様子を見ながら調整もOKです。
ポイントは、“無理なく続けられる金額”で、長く積み立てること。
「いきなり投資は不安…」という人は、iDeCoではなくNISAから始めてみることをおすすめします(途中で現金化できるので)。
よくある質問(Q&A)
途中でやめられますか?
やめることはできますが、お金は60歳まで引き出せません。
投資がこわいです…
大丈夫!元本保証の商品もあるし、少額から始めて徐々にステップアップでもOK。
いくらから始められるの?
月5,000円から。まずは“続けやすい金額”から始めましょう。
会社員でも入れる?
入れます!企業型DCとの併用も可能なケースあり。企業型DCについては勤務先に確認を。
実際にiDeCoを続けたらどうなる?
僕のリアルな運用実績はこちらの記事で公開しています👇
iDeCoの運用実績まとめを見る
関連記事
まとめ:将来の安心は“今の小さな行動”から
この記事のまとめ
- iDeCoは、国が応援してくれる老後資金づくりの仕組み
- 毎月5,000円でも続ければ将来の自分を支えてくれる
- 節税しながらお金が増えるって、実はかなり強いです
「何から始めればいいかわからない…」という方こそ、まずは証券口座を開いて「知る」ことから始めてみましょう!
最初の一歩が、将来の安心につながります。気になった今が“チャンス”です。自分年金づくり、今日からはじめてみませんか?