こんにちは!地方でマイペースに資産運用をしているNuumaです。
私は2020年3月から老後資金の準備をスタートし、気づけば運用歴が5年になりました。少額から始めた投資ですが、今では少しずつ成果が見えてきています。
この記事では、私が実践しているNISAやiDeCoを活用した運用方法と、これまでの経過についてわかりやすくお伝えします。投資が初めての方もぜひ読んでみてください!
老後資金の計画
・iDeCoとNISAで節税しながら準備
・初期費用ゼロ+毎月定額入金
・自分年金30万円/月
投資歴
投資を始める前の私は、毎月給料が入るとそのまま使い切ってしまい、貯金も資産もまったくない会社員でした。
そんなとき、年金定期便で「年金受給予定額9万円」と書かれているのを見て、思わず驚きました。「これだけで老後は大丈夫なのか?」という不安が一気に押し寄せたんです。

そこで、投資について少しずつ勉強を始め、2020年3月にNISAをスタート。その後、2021年7月からはiDeCoも併用してコツコツと資産形成を続けています。今では、将来への不安も軽くなりました。
2023年12月で旧NISAが終わりましたが、引き続き2024年1月からは新NISAで投資を続けています。
老後資金の運用歴
・2020年 6月 つみたてNISA増額(月10,000円)
・2020年12月 つみたてNISA増額(月33,333円)
・2021年 7月 iDeCoを始める(月23,000円)
・2023年12月 つみたてNISA終了(旧NISA)
・2024年 1月 NISA(つみたて投資枠)を始める(月27,000円)
老後資金の運用を始めたころは、投資額は月5000円が精いっぱいでした。その後は、いろいろ節約したりしながら投資額を増やして行きました。
2024年1月からは投資額を減らしています。iDeCoはそのままで、NISAが33,333円→27,000円。月々の入金額を減らしはしましたが、定年の65歳には5000万円貯まる予定なので、老後資金としては十分だと考えています。浮いた分のお金は「今」のために使っています!
老後資金の運用状況(2025年3月)
資産額が400万円を超えました!
と1月に喜んだのもつかの間、先月、今月は含み損が増えて400万円を割っています。
貯金ではないので上がるときもあれば下がるときもあります。今後も上がっても下がっても今後も黙々と続けていきたいと思います。
項目 | 投資額 | 評価額 | 差額 |
NISA | 1,713,311 | 2,448,348 | +735,037 |
iDeCo | 1,012,000 | 1,351,122 | +339,122 |
合計 | 2,725,311 | 3,799,470 | +1,074,159 |
もし、投資じゃなくて銀行預金で貯めていたら利息は1万円にもなっていません。タンス貯金だったら利息がゼロなので、タンス貯金よりは銀行預金の方がお得だと思いますが、NISAやiDeCoと比べたらかなり「損」をしていると言えます。
運用期間が長くなればなるほど複利によるリターンが大きくなります。
1年以内に使う予定のお金は銀行預金でいいと思いますが、老後資金として貯めるなら銀行預金は「損」な方法になってしまうと思いませんか?
計画と運用額
年利6%として計画を立てていて、65歳までにNISAで2800万円、iDeCoで2200万円、合計で5000万円たまる予定です。
項目 | 毎月の入金額 | 予定年利 | 65歳での資産 |
旧NISA | 0円 | 6.0% | 800万円 |
新NISA | 2.7万円 | 6.0% | 2,000万円 |
iDeCo | 2.3万円 | 6.0% | 2,200万円 |
合計 | 5.0万円 | - | 5,000万円 |
老後は5000万円の資産を6%で運用しながら毎月一定額を引き出しながら使うことを想定しています。65から95歳まで30年間生きるとすると毎月約30万円を自分年金として受け取れます。
国からの年金は月額9万円しかもらえませんが、自分年金と合わせると39万円になります。
自分が年金を受け取る2050年がどんな世界になっているかはわかりませんが、とりあえず月39万円あれば大丈夫なんじゃないかなと思っています。
計画との比較
現在の資産は380万円で、計画では約310万円の予定だったので、約70万円のプラスになっています。
計画額 | 評価額 | 差額 | |
NISA | 1,974,385 | 2,448,348 | +473,963 |
iDeCo | 1,119,619 | 1,351,122 | +231,503 |
合計 | 3,094,005 | 3,799,470 | +705,465 |
初めの頃は計画とほぼ同じくらいの運用成果になっていましたが、この2年くらいでだいぶ差がつきました。
このまま順調に伸びていって、65歳の頃には5000万円以上の資産ができていたらいいなーと思います。
運用している商品
新NISAとiDeCoで僕が運用している商品を紹介します。
NISAでは「全米型」をメインに、iDeCoでは「全世界型(オールカントリ)」の商品を購入しています。
運用 | 商品(月額) |
NISA | 楽天・S&P500インデックス・ファンド(2,000円) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(25,000円) |
iDeCo | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(11,500円) SBI・全世界株式インデックス・ファンド(11,500円) |
NISAもiDeCoも20年以上運用する予定なので、手数料が低いインデックス型の商品を選んでいます。NISAでは成長が期待される米国市場を重点的に投資しつつ、iDeCoで世界全体に分散投資することで特定の地域や市場への依存を防ぎより安定した資産運用を期待しています。
老後資金はいくら必要?
老後資金を準備するためには、まず「老後資金はだいたいどのくらいかかるのか」を知ることが大切です。
ここでは、総務省の「家計調査報告(2019年)」を参考にして、65歳以上の「夫婦のみの世帯」と「単身世帯」それぞれの毎月の生活費の平均額を紹介します。
夫婦二人暮らしの場合
65歳以上の夫婦二人暮らしの場合、1ヶ月の生活費は平均270,929円になっています。
項目ごとの具体的な支出は次のようになっています。

参照:総務省「家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)平均結果の概要」p.18
※2020年、2021年はコロナの影響で1ヶ月の生活費が減っているので、コロナ前のデータを利用しています。
受給額は働き方によって違う
ざっくり説明すると、上図の「社会保障給付」の部分は「年金」だと考えても問題ありません。
受給できる年金額は働き方(会社員、自営業など)によって大きく違ってきます。
現役時代に会社員や公務員だった人は老齢厚生年金を受給でき(老齢基礎年金を含む)、専業主婦や自営業、個人事業主だった人は老齢基礎年金のみ受給できます。
いくつかの例で不足額を計算してみました。
受給額 | 過不足 | |
夫婦共働きの場合 | 268,550円 | 若干の赤字 |
一方が会社員で他方が無職の場合 | 218,854円 | 5万円の赤字 |
夫婦共に自営業の場合 | 113,152円 | 16万円ほど赤字 |
参照:厚生労働省「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
一人暮らしの場合
一人暮らしの場合は1ヶ月に必要な資金が大きくかわります。
毎月の平均生活費は151,800円で、項目ごとの具体的な支出は次のようになっています。

参照:総務省「家計調査報告(家計収支編)2019年平均結果の概要」p.18
自分の場合
老後に必要な資金(過不足金額)は、下記の計算式で概算を計算してみました。
老後に必要な資金 =(A.必要な生活費 – B.年金収入)× C.老後年数 – D.退職金など
老後に必要な資金の計算
(A)老後の生活費は、2019年の平均値を利用したいと思います。
(B)年金の支給額は、月々149,200円でした(個人年金保険含む)。
(C)65歳で定年して、90歳まで25年間生きるとします。
(D)今の勤務先は退職金がありません(涙)
( 270,929 – 149,200 )円 × 12ヶ月 × 25年 – 0円 = 36,518,700 円
合計で約3600万円必要という計算になりました。
現在独身で一人暮らしですが、老後までには結婚できていること夢見て2人分の家計として計算してみました。
補足
- (B)のところに個人年金保険と出てきましたが、奨学金という借金をかかえているため、もしもの時のために生命保険(死亡給付金付きの個人年金保険)に加入しています。
- 年金受給額は「ねんきんネット」で調べることができます。
不足分を補うための投資
計画通り毎月投資を続けていけば、NISAで2800万円、iDeCoで2200万円、合計で5000万円たまる予定なので老後資金はなんとか確保できそうです。
仮にインフレが起きたとしても、購入している投資信託もインフレに応じて価格が上がっていくと考えているので心配していません。銀行預金だけではインフレに対応できないので、資産として「預金(日本円)しかもっていない」という人は十分注意してください。
あとがき
老後資金のためiDeCoとNISAの運用をはじめてから5年1ヶ月がたちました(2020年3月~)。
老後2000万円問題が話題になってしばらくたちますが、老後のために自己資金2000万円が必ずしも必要というわけではないですし、逆に2000万円あったら大丈夫というわけでもありません。
「今」のことと「未来」のこと。
どちらも大切なので、どちらともと向き合って計画を立てていくことが大事だと思います。
iDeCoやNISAは初期費用がいらず、税制面でも優遇があるので、老後資金を貯めるためにはとても有益な方法です。老後資金として本格的に始めたい人はiDeCo、そうでない人はNISAを検討してみるのがいいと思います。
老後になったときに「こんなはずじゃなかった!」と後悔ないように今からしっかり準備をしておきましょう。
参考
- 老後の収支:総務省「平成29年家計調査」
- 老後の収支:政府統計の総合窓口「家計調査-家計収支編-」
- 平均年金額:厚生労働省「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 平均寿命:厚生労働省「簡易生命表 – 2019年」
- 年金額の試算:日本年金機構「ねんきんネット」