こんにちは。地方でひっそりと投資をしている Nuumaです。
老後資金の準備を2020年3月から始めています。
老後資金の準備計画
・iDeCoとNISAで節税しながら準備
・初期費用ゼロ+毎月定額入金
・自分年金21万円/月
この記事では老後資金の運用経過とその方法について紹介しています。
投資歴
はじめはつみたてNISAだけで、2021年7月からiDeCoをはじめています。
2023年12月で旧NISAが終わりましたが、引き続き2024年1月からは新NISA(つみたて投資枠)で投資を続けています。
老後資金の運用歴
・2020年 6月 つみたてNISA増額(月10,000円)
・2020年12月 つみたてNISA増額(月33,333円)
・2021年 7月 iDeCoを始める(月23,000円)
・2023年12月 つみたてNISA終了(旧NISA)
・2024年 1月 NISA(つみたて投資枠)を始める(月27,000円)
老後資金の運用を始めたころは、投資額は月5000円が精いっぱいでした。その後は、いろいろ節約したりしながら投資額を増やして行きました。
2024年1月からは、投資額を減らしています。iDeCoはそのままで、NISAが33,333円→27,000円。
月々の入金額を減らしはしましたが、定年の65歳には4000万円貯まる予定なので、老後資金としては十分だと考えています。
浮いた分のお金は「今」のために使う予定です!
老後資金の運用状況(2024年12月)
資産額が過去最高額となりました。
7月は過去最高の落差で20万円以上下がりましたが、気にせず「積立」を続けてきたおかげで、資産額は379万まで増えました。
貯金ではないので、上がるときもあれば下がるときもあります。
上がっても下がっても今後も黙々と続けていきたいと思います。
項目 | 投資額 | 評価額 | 差額 |
NISA | 1,632,311 | 2,577,725 | +945,414 |
iDeCo | 943,0000 | 1,375,176 | +432,176 |
合計 | 2,575,311 | 3,952,901 | +1,377,590 |
もし、投資じゃなくて銀行預金で貯めていたら利息は1万円にもなっていません。
タンス貯金だったら利息がゼロなので、タンス貯金よりは銀行預金の方がお得だと思いますが、NISAやiDeCoと比べたらかなり「損」をしていると言えます。
運用期間が長くなればなるほど複利によるリターンが大きくなります。
1年以内に使う予定のお金は銀行預金でいいと思いますが、老後資金として貯めるなら銀行預金は「損」な方法になってしまうと思いませんか?
計画と運用額
年利5%として計画を立てていて、65歳までにNISAで2300万円、iDeCoで1700万円、合計で4000万円たまる予定です。
項目 | 毎月の入金額 | 予定年利 | 65歳での資産 |
旧NISA | 0円 | 5.0% | 600万円 |
新NISA | 2.7万円 | 5.0% | 1,700万円 |
iDeCo | 2.3万円 | 5.0% | 1,700万円 |
合計 | 5.0万円 | - | 4,000万円 |
老後は4000万円の資産を5%で運用しながら毎月一定額を引き出しながら使うことを想定しています。
65から95歳まで30年間生きるとすると毎月約21万円を自分年金として受け取れます。
国からの年金は月額9万円しかもらえませんが、自分年金と合わせると30万円になります。
自分が年金を受け取る2050年がどんな世界になっているかはわかりませんが、とりあえず月30万円あれば大丈夫なんじゃないかなと思っています。
計画との比較
現在の資産は352万円で、計画では約284万円の予定だったので、約111万円のプラスになっています。
計画額 | 評価額 | 差額 | |
NISA | 1,823,330 | 2,577,725 | +754,395 |
iDeCo | 1,017,212 | 1,375,176 | +357,964 |
合計 | 2,840,542 | 3,952,901 | +1,112,359 |
初めの頃は計画とほぼ同じくらいの運用成果になっていましたが、この一年半でだいぶ差がつきました。
このまま順調に伸びていって、65歳の頃には4000万円以上の資産ができていたらいいなーと思います。
運用している商品
新NISAとiDeCoで僕が運用している商品を紹介します。
NISAでは「全米型」をメインに、iDeCoでは「全世界型(オールカントリ)」の商品を購入しています。
運用 | 商品(月額) |
NISA | 楽天・S&P500インデックス・ファンド(2,000円) eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)(25,000円) |
iDeCo | <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(11,500円) SBI・全世界株式インデックス・ファンド(11,500円) |
NISAもiDeCoも20年以上運用する予定なので、手数料が低いインデックス型の商品を選んでいます。
老後資金はいくら必要?
老後資金を準備するためには、まず「老後資金はだいたいどのくらいかかるのか」を知ることが大切です。
ここでは、総務省の「家計調査報告(2019年)」を参考にして、65歳以上の「夫婦のみの世帯」と「単身世帯」それぞれの毎月の生活費の平均額を紹介します。
夫婦二人暮らしの場合
65歳以上の夫婦二人暮らしの場合、1ヶ月の生活費は平均270,929円になっています。
項目ごとの具体的な支出は次のようになっています。
参照:総務省「家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)平均結果の概要」p.18
※2020年、2021年はコロナの影響で1ヶ月の生活費が減っているので、コロナ前のデータを利用しています。
受給額は働き方によって違う
ざっくり説明すると、上図の「社会保障給付」の部分は「年金」だと考えても問題ありません。
受給できる年金額は働き方(会社員、自営業など)によって大きく違ってきます。
現役時代に会社員や公務員だった人は老齢厚生年金を受給でき(老齢基礎年金を含む)、専業主婦や自営業、個人事業主だった人は老齢基礎年金のみ受給できます。
いくつかの例で不足額を計算してみました。
受給額 | 過不足 | |
夫婦共働きの場合 | 268,550円 | 若干の赤字 |
一方が会社員で他方が無職の場合 | 218,854円 | 5万円の赤字 |
夫婦共に自営業の場合 | 113,152円 | 16万円ほど赤字 |
参照:厚生労働省「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
一人暮らしの場合
一人暮らしの場合は1ヶ月に必要な資金が大きくかわります。
毎月の平均生活費は151,800円で、項目ごとの具体的な支出は次のようになっています。
参照:総務省「家計調査報告(家計収支編)2019年平均結果の概要」p.18
自分の場合
老後に必要な資金(過不足金額)は、下記の計算式で概算を計算してみました。
老後に必要な資金 =(A.必要な生活費 – B.年金収入)× C.老後年数 – D.退職金など
老後に必要な資金の計算
(A)老後の生活費は、2019年の平均値を利用したいと思います。
(B)年金の支給額は、月々149,200円でした(個人年金保険含む)。
(C)65歳で定年して、90歳まで25年間生きるとします。
(D)今の勤務先は退職金がありません(涙)
( 270,929 – 149,200 )円 × 12ヶ月 × 25年 – 0円 = 36,518,700 円
合計で約3600万円必要という計算になりました。
現在独身で一人暮らしですが、老後までには結婚できていること夢見て2人分の家計として計算してみました。
補足
- (B)のところに個人年金保険と出てきましたが、奨学金という借金をかかえているため、もしもの時のために生命保険(死亡給付金付きの個人年金保険)に加入しています。
- 年金受給額は「ねんきんネット」で調べることができます。
不足分を補うための投資
計画通り毎月投資を続けていけば、NISAで2300万円、iDeCoで1700万円、合計で4000万円たまる予定なので老後資金はなんとか確保できそうです。
仮にインフレが起きたとしても、購入している投資信託もインフレに応じて価格が上がっていくと考えているので心配していません。
銀行預金だけではインフレに対応できないので、資産として「預金(日本円)しかもっていない」という人は十分注意してください。
あとがき
老後資金のためiDeCoとNISAの運用をはじめてから4年10ヶ月がたちました(2020年3月~)。
老後2000万円問題が話題になってしばらくたちますが、老後のために自己資金2000万円が必ずしも必要というわけではないですし、逆に2000万円あったら大丈夫というわけでもありません。
「今」のことと「未来」のこと。
どちらも大切なので、どちらともと向き合って計画を立てていくことが大事だと思います。
iDeCoやNISAは初期費用がいらず、税制面でも優遇があるので、老後資金を貯めるためにはとても有益な方法です。
老後資金として本格的に始めたい人はiDeCo、そうでない人はNISAを検討してみるのがいいと思います。
参考
- 老後の収支:総務省「平成29年家計調査」
- 老後の収支:政府統計の総合窓口「家計調査-家計収支編-」
- 平均年金額:厚生労働省「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 平均寿命:厚生労働省「簡易生命表 – 2019年」
- 年金額の試算:日本年金機構「ねんきんネット」